円高のデメリット

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円高のデメリット

 円高になった場合のデメリットとしては、海外への物品の輸出をメインにしている日本の企業の業績ダウンに繋がるということが挙げられます。

 これは、たとえば「1ドル100円」のときには1台1万ドルの自動車が100万円で売れていたのに、「1ドル90円」と円高になってしまった場合、1台90万円でしか売れなくなるためです。

 日本にはトヨタ自動車や松下電器など、海外への製品輸出を精力的に行っている企業が多くあります。これらの企業の利益が低下することは、日本の国力にも悪影響を及ぼす可能性があるわけです。  たとえば、1米ドルが100円だったときには、輸出した自動車の価格が1万米ドルだとすると、1台売るごとに100万円の収入に結びつきましたが、円が高くなって1米ドル95円だったとすると、1台売れても収入が95万円にしかなりません。つまり、円高になることによって、5万円分減収になったというわけです。

 日本には自動車メーカーや家電メーカー、機械メーカーなど、業績を輸出に頼っている企業が少なくありません。そのため、通貨が円高にふれることは、企業の業績が悪化することにつながり、ひいては日本の経済に大きな悪影響を及ぼす可能性が高くなります

 このように、変動為替相場は円高や円安を常に演出するために、目が離すことができなのが実情です。そのため、企業の担当者は、為替相場を毎日、チェックする必要があり、円高や円安に一喜一憂する生活をおくっています。

 輸出を中心とする日本企業にとっては円高のほうが好ましく、海外から製品を輸入して販売している企業にとっては円安のほうが好ましいわけですが、日本の資源エネルギーや食糧事情を考えると、円高になっているほうが好ましい状況ではないかと言えるかもしれません。
 しかし、円高がいいとか、円安がいいとかは一概には言えませんが、外国為替市場は通貨の変動によって、儲かるときもあれば、損失を被ることもあるということが根底になるということは忘れてはなりません。



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